HONDA x ドワンゴ、インフォテイメントアプリ「osoba」サービス開始
2018/11/15(木)
Hondaは、ドワンゴと共同開発した iPhone向けアプリ「osoba(オソバ)」のサービスを 2019 年 1 月に開始すると発表した。
osoba は、Honda のオープンスポーツ「S660(エスロクロクマル)」のセンターディスプレイ装備⾞向けに開発され、USB を経由して取り出した⾞速・⾛⾏距離・外気温・灯⽕点灯状況などの⾞両情報をもとに適切なタイミングでキャラクターがドライバーに対して発話する無料(※1)のアプリ。今回リリースする osoba の発話キャラクターには若者を中⼼に⼈気を得ているバーチャル・シンガー「初音ミク(ハツネミク)」(※2)を起用し、初音ミクの声でドライブがより楽しくなる情報や安全運転に役⽴つ情報、⾞両のメンテナンスに関する情報などをドライバーに提供する。また、osoba のサービス提供に向けて、初音ミク楽曲コンテストをはじめとした企画を展開していく。詳細な情報や今後の展開については、osoba 公式サイトにて順次公開される予定。
Honda とドワンゴは、⾃動⾞とコンテンツを掛け合わせで、新たな体験や価値を提供する新サービスの創出を目的とした共同研究を今後も進めていきたいとしている。
エンタメ企業とのコラボによる、車載システムと連動したアプリの共同開発は、国内最初の実績となる。(※3) また、Hondaはこれまで北米を中心に「Honda Xcelerator(ホンダ・エクセラレーター)」プログラムの展開など、スタートアップ企業への資金援助などを積極的に進めている。
車内空間の新しい付加価値創造は、モビリティサービスが多様化し、コネクテッドカーの開発が急速に進む昨今において、非常に重要なテーマとなっている。Hondaは他分野との積極的なコラボレーションを推進し、オープンイノベーションを加速させたい狙いがあるとみられる。ドワンゴにとっても、今回のコラボはクルマをはじめとしたモビリティを、新たなコンテンツ・プラットフォームとして捉えた戦略の一環と言えるだろう。両社の関係が深まることで、次はどのような展開を見せるのか、今後も注目だ。
※1 通信料は別途発生 ※2 初音ミクは、クリプトン・フューチャー・メディア株式会社の登録商標で、歌詞とメロディーを⼊⼒して誰でも歌を歌わせることができる「ソフトウェア」。「キャラクター」としても世界的な人気を誇る。 ※3 LIGARE調べ