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瀬戸内洋上都市ビジョン協議会、API連携による港湾管理電子化の実証実施

2022/4/14(木)

瀬戸内洋上都市ビジョン協議会は、香川県の沿岸と島しょ部において、オンデマンド海上交通のサービス提供円滑化を可能にする港湾管理電子化の実証事業を行う。4月13日付のプレスリリースで明かした。

瀬戸内国際芸術祭が開催されるなどの移動需要が高まる時期において、フェリー・定期船だけでは旅行者需要に対応しきれない状況があり、2019年開催時には乗船できなかった来場者が課題となった。瀬戸内国際芸術祭2019の総来場者数は、117万8484人で過去最高を記録している。

また、同会場となる離島間の移動においては、海上タクシーを利用しての効率的な移動ニーズも高まっている。海上タクシーは各港に係留する際、主に紙での事前申請、承認が必要となり、海上タクシーなどのオンデマンド海上交通の提供に伴う障壁となっている。




同実証事業は、2021年3月に行った実証事業の第二弾だ。scheme verge株式会社(以下、scheme verge)と株式会社電通(以下、電通)および一般社団法人水都創造パートナーズ(以下、水都創造パートナーズ)が中心となって実施する。目的は、係留申請について電子化を図り、港湾管理のさらなる効率化、および海上タクシー手配のオンデマンド化に資する港湾行政事務のDXを瀬戸内から目指すことだ。

具体的には、scheme vergeが提供する観光型MaaSアプリ「Horai」と、水都創造パートナーズの提供する船着場管理システム「Triangle Connect」とをAPI連携する。これにより、「Horai」から利用者が海上タクシーを予約すると、「Triangle Connect」を通じて、自動で係留申請を電子申請する。「Horai」と「Triangle Connect」のAPI連携による係留申請の自動化が、今回新しく検証する項目だ。

さらに、港湾管理者が電子システム上で海上タクシー事業者の申請を承認することにより、業務効率化を検証する。対象の港は、高松港、土庄港、家浦港だ。

なお、芸術祭・アートイベントの開催に合わせた観光活性化のため、4月1日から5月18日まで、「Horai」上で海上タクシーを予約すると、香川県内全航路一人あたり2500円で利用できる。


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