両者は、2022年度に五島市が取り組んだ「五島版観光型MaaS開発事業」の一環として、五島列島における観光型MaaS「STLOCAL」の導入および利活用を2023年2月から開始した。両者は、同サービスの継続的な運営、および利便性向上の実現のために連携・協力を行う予定だ。



具体的な連携・協力分野としては、「観光コンテンツの企画・整備および情報発信」、「観光消費拡大への貢献」、「二次離島へのアクセスの利便性向上」などを実施する。「観光コンテンツの企画・整備および情報発信」では、五島市内の各観光エリアにおける周遊プランの企画・整備を行うという。さらに、「STLOCAL」を通じた周遊プランの情報発信と継続的な観光情報提供のための、データ更新手法の確立を目指す。

また、「観光消費拡大への貢献」では、電子決済や電子クーポンへ対応する。「二次離島へのアクセスの利便性向上」では、船舶事業者をはじめとする公共交通機関のデジタルチケット推進によるシームレスな移動の実現を目指すという。ほかにも、災害時における情報連携や、「STLOCAL」で取得したデータの活用も行う予定だ。

なお、両者は、同協定により、ゼンリンが運営する観光情報Webサイト&スマートフォンアプリ「STLOCAL」の導入および利活用による五島市の魅力を発信する。そして、観光周遊を促進する仕組みを構築し、地域活性化に寄与することを目指すと述べている。