時速5kmのモビリティが生む街のにぎわいとは?関電発「iino」が神戸で実証実験
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2022/12/7(水)
最大時速5kmで自動走行するモビリティ「iino(イイノ)」を開発するゲキダンイイノ合同会社(以下、ゲキダンイイノ)は、11月17日から20日にかけて神戸ウォーターフロントで実証実験を行った。実施の背景には、神戸が抱えるある課題があったという。街に溶け込む低速モビリティは、にぎわい創出にどのような役割を果たせるのだろうか?
神戸が抱える課題とは?
港町神戸の中でも、特に沿岸部の「神戸ウォーターフロント」と呼ばれる地域には、多数の商業施設や観光施設が建ち並び、現在もポートタワーの改修をはじめとした再開発が進んでいる状況だ。一方で、これらの施設は「回遊性・滞在性」が課題となっている。例えば、ショッピングセンター「umie(ウミエ)」内にある人気スポット「mosaic(モザイク)」は、神戸ウォーターフロントエリアの西側に位置している(下図)。そこからメリケンパークなど東側エリアの観光スポットを徒歩で巡る人は少なく、駅からショッピングセンターまで直線的に移動して、買い物を済ませたら帰路につく人が多い現状だという。
そこで、点在する個々のスポットを「自由に乗り降りができて無料で利用できる」モビリティでつなぎ、回遊性・滞在性を高められるか検証するのが、実証実験の目的の一つだ。
時速5kmの自動走行モビリティ「iino」
今回走行したのは、低速で自動走行するモビリティ「iino type-S」。開発元のゲキダンイイノは、関西電力の100%出資で設立した合同会社だ。
iinoに搭載されたセンサー・カメラ類
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