JR東日本、ロボバリスタをテストマーケティング 東京駅・横浜駅で実施
2021/9/13(月)
東日本旅客鉄道株式会社(以下、JR東日本)は9月7日、オープンイノベーションの取り組みを海外に広げ、グローバルな共創活動を推進すると発表した。
JR東日本は、駅を「交通の拠点」から「暮らしのプラットフォーム」へと転換するBeyond Stations構想を立ち上げている。既に、コーヒーと駅そばを上野・秋葉原・八王子の3駅で、シェアオフィスは全てのSTATION BOOTHで、サブスクリプションサービスを提供している。今後は、国内のスタートアップ企業が中心であったオープンイノベーションの取り組みを海外に広げ、グローバルな共創活動を推進する。共創活動の第一弾として、シンガポールのスタートアップCrown Technologies Holding Pte. Ltd(以下、Crown社)と同社開発のロボバリスタ「Ella(エラ)」を活用する。
「Ella」の特徴は、Crown社開発のアプリを使ったモバイルオーダーと、タッチパネルでオーダーするタッチオーダーという2種類のオーダー方式だ。モバイルオーダーは、クレジット決済を採用しており、待ち時間無しでコーヒーを受け取れる。タッチオーダーでは交通系IC決済を採用、その場でロボットがLEDライトの演出と共にコーヒーを提供する。新感覚のUX(ユーザーエクスペリエンス)により、エキナカのコーヒーサービスを向上させる。
また、JR東日本では、「Ella」導入に伴うカフェオペレーションとサービス効果を検証するためのテストマーケティングを実施する。東京駅と横浜駅にて2021年12月に行う予定だ。テストマーケティング終了後は、ロイヤルカスタマー向けサービスとして、AI分析を使ってカスタマイズしたお好みコーヒーサービスを提供する。
さらに、JR東日本は、Crown社と日本法人の立ち上げを予定している。JREパスポートの本格導入時に、コーヒーサブスクリプションサービスとして提供するなど、より便利に、より手軽に利用できるよう、さらなるサービスを実現するという。