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KDDIら5社、オンデマンド相乗りタクシーの実証実験 商用化に向け延べ4,000人対象

2020/11/3(火)

KDDI株式会社、国際自動車株式会社、大和自動車交通株式会社、株式会社未来シェア、みんなのタクシー株式会社は、ニューノーマル時代の新たな移動サービス「オンデマンド相乗り通勤タクシーサービス」の実証実験を11月2日から30日まで行うと発表した。同サービスの商用化に向けた最終段階として、運行の最適化やビジネスモデルの検証を目的に掲げる。今回の実証は7月に続く第2弾で、実施エリアを東京都内9区、対象者を4,000人(延べ人数)に拡大して実施する。
「オンデマンド相乗り通勤タクシーサービス」では、アプリで希望の乗降場所、乗降時刻を指定・予約して、オンデマンドタクシー配車を利用できる。乗降場所は自宅や職場周辺のコンビニなどのスポットから選択し、予約締め切り後に相乗り経路の最適化計算を行い、運行ルートを確定する。その後、予約確定情報が利用者に通知され、配車手続が完了する流れ。

今回の実証実験はKDDI社員4,000名(前回1,500名)※1を対象に実施。サービス対象エリアを都内9区(前回3区)へと拡大、さらにタクシー車両台数や乗降スポットを増加させるなど、サービスの商用化を前提に運行する。運用負荷や事業採算性の検証、交通状況による影響、ユーザビリティの向上やサービス性などの検証を行い、新たな課題抽出や運用改善を進めていきたい考えだ。
※いずれも延べ人数

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実証実験の概要と前回との比較



サービスの利用にはKDDIが開発した専用アプリを使用する。第1弾の参加者からの意見を参考に、遅延情報や同乗者の人数などが確認できるようにするなど、ユーザー利便性を強く意識したという。
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アプリ画面イメージ:左から予約状況確認/乗降場所選択/運行状況確認



同サービスは、不特定多数と接触する公共交通機関での移動を回避し、自宅近くの乗車スポットから勤務地まで少人数で着座して移動することができる。また、万が一、利用者の新型コロナウイルス感染が発覚した場合には、移動データをもとに濃厚接触者を特定・隔離し、感染拡大を防止することも可能で、ニューノーマル時代に適した新たな移動サービスとなることを目指している。

今後、広く一般ユーザーが利用できるサービスを目指すほか、企業単位で従業員が利用できるモデルも検討しており、導入を検討する企業との意見交換にも取り組む方針だ。

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