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ヤマト運輸「置き配」でデジタルキー活用 オートロックマンション向けに

2021/2/25(木)

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デジタルキーを活用した配達商品「EAZY」イメージ

ヤマト運輸株式会社(以下、ヤマト運輸)は、EC事業者向けの配送商品「EAZY」にデジタルキーを活用した新機能を追加すると発表した。オートロックマンション居住者向けに安心な置き配サービスの提供を目指す。

新型コロナウイルスの影響などでEC利用は急増しており、個人のライフスタイルに沿った受け取りニーズの多様化を背景に、置き配による受け取りを希望する利用者が増加している。

ヤマト運輸は昨年6月に「EAZY」を開始し、対面にくわえ、自宅前などの置き配に対応するとともに、配達直前まで受け取り場所の変更が可能など、受け取りの利便性向上に取り組んでいる。

しかし、オートロックマンションの場合、置き配での受け取りを希望しても、宅配BOXの数が限られている、本人が不在のためオートロックが解錠できず、届けられないといった課題があった。さらに、セキュリティの観点から、居住者以外が安易にマンション内に入れることに対する不安の声も多くあることから、ヤマト運輸はこれらを社会課題と捉え、行政やパートナーと連携し解決に向け取り組んできた。

今回、オートロックマンションでも置き配など多様化する受け取りニーズに応えるため、複数社のデジタルキーを同時に管理できるマルチデジタルキープラットフォームを開発し、配達情報と連動した、デジタルキーによるオートロックの解錠が可能なセキュリティ性の高い新機能を「EAZY」に追加する。

具体的には、該当するマンションの居住者がEAZY利用時に「対面」ではなく、玄関ドア前などの「置き配」を指定すると、配達員が持つ専用アプリに、エントランスのオートロック解錠に必要なワンタイムパスワードが発行される。それぞれの配達情報ごとに、オートロック解錠のため必要なワンタイムパスワードが発行されるため高いセキュリティを実現できる。

ヤマト運輸は、3月上旬から東京都内において複数社のデジタルキーを一つのシステム上で管理する実験を開始し、2021年度中に全国約1万棟での展開を進めるという。また、自宅に設置する宅配BOXなどのデジタルキー化にも対応するため、パートナーとのさらなる連携を図る方針だ。

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