■世界初を目指した水素社会のモデルキャンパス

――具体的な取り組みを紹介してください。

安浦氏：キャンパスの開発段階からスマートシティ化への取り組みを行っています。たとえば環境面では新キャンパス全体に上水と再生水を配水する給水センターを設置し、水のリサイクル率は60％に達しています。また、1993年から水質、水循環、大気汚染、生物相の定点調査を行って開発が環境におよぼす影響の測定を行っています。約100ヘクタールある保全緑地の生物多様性を守るため、開発前からあった植物種を減らさないように、キャンパス内で新たに植林をする際は、遺伝子が交雑しないものを植える努力などをしています。

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