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ヤマト運輸×DeNA 宅配の新たなカタチ 「ロボネコヤマト」 LIGAREビジネスセミナー

2017/10/19(木)

左から、株式会社DeNA 田中 慎也 氏、ヤマト運輸株式会社 畠山 和生 氏、みちのりホールディングス 浅井 康太 氏、株式会社JTBコーポレートセールス 黒岩 隆之 氏

6月8日~9日、幕張メッセにて行われた「特装車とトレーラ展」の中でLIGAREビジネスセミナー(物流×人流で切り拓くモビリティの未来)を開催した。物流関係者が多く集まる本イベントで、2日目は「物流を変えるモビリティの新しいカタチ」と題し、DeNA、ヤマト運輸、みちのりホールディングス、JTBコーポレートセールスの各社から登壇し、モビリティの先進技術について講演を行った。
宅配事業大手のヤマト運輸と、サービスプロバイダーであるDeNAは、2017年4月、自動運転による宅配サービスの実現を目指す「ロボネコヤマト」のプロジェクトを開始した。好きな場所で荷物を受け取れるオンデマンドサービスの仕組みや狙いとは。

かわりゆく宅配へのニーズと新たな宅配のカタチ

はじめに、ヤマト運輸株式会社ネットワーク事業開発部情報ネットワーク戦略課の畠山和生氏が登壇し、このプロジェクトの狙いについて講演した。

このプロジェクトのキーワードは「ラスト・ワンマイルのオンデマンド化」だ。宅配を自動運転化し、ユーザーのニーズに合わせてオンデマンドで配送を行なう。現在、公道での自動運転は行われておらず、有人運転で実証を行っているが、2018年をめどに自動運転を取り入れていく方針だ。

ヤマト運輸株式会社 ネットワーク事業開発部 情報ネットワーク戦略課 畠山 和生 氏


このプロジェクトが発足した背景として、畠山氏は荷物を受け取る側のニーズが変化してきたことを挙げた。「ネットでの通販という市場が短期間で成長し、荷物があふれかえって宅配業者が苦戦するといったことが連日報道されている。この兆候は5年ほど前から見られ、3年ほど前に一気に顕著になってきた」と述べる。これまでは、荷物の受け取り手はお年寄りや主婦の方が中心であった。

しかし最近では、ネット通販が一般的になり、学生や若いサラリーマンがヘビーユーザーとなる変化が見られる。これまでの在宅の方に荷物を届けるという方法からシフトし、これからは受け取る手段の選択肢を増やさなければいけないと考えているという。そこで、自動運転をユーザーと結びつけるサービスプロバイダーであるDeNAと、今回のプロジェクトを共同で行なうことになった。

望む「とき」に、望む「場所」で、望む「方法(スタイル)」で受け取る。これが新たな宅配の選択肢だ。家以外でも、コンビニ、駅のロッカー、ヤマト直営店での受け取り、LINEでの予約など、ロボネコと場所や時間を約束し、「待ち合わせる」感覚で荷物を受け取ることを目指す。

地図の中から、受取可能な道路上のポイントを指定する


荷物の受け取りは無人を想定し、運転手とのコミュニケーションは行わず、暗証番号を入力し荷物を受け取ることができる。


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