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ジョルダンら、宮古島でMaaS実証実験開始 相乗りタクシーやサブスクチケット販売など

2021/1/25(月)

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宮古島でのMaaS実証実験を実行する「宮古島MaaS協議会」の関係図

宮古島市、ジョルダン株式会社(以下、ジョルダン)、株式会社エクトラ、株式会社イイガ、株式会社オリエンタルコンサルタンツ、株式会社まるちく、合名会社かりゆしタクシーの7者が企画する宮古島でのMaaS実証実験が、国土交通省の「令和2年度日本版MaaS推進・支援事業」に採択された。1月25日から、相乗りタクシー、サブスクリプションサービスの実証実験を開始する。

新型コロナウイルス感染症の収束時期が不透明な中、公共交通の運転手不足が深刻化することへの対応が急がれる状況を踏まえ、上記7者は「宮古島MaaS協議会」を設立した。宮古島で相乗りタクシーを活用したMaaSの推進を図り、観光客や移動弱者への移動手段や付帯サービスなどの提供により、地域貢献に寄与することを目的としている。

■相乗りタクシーを皮切りに、サブスクリプションサービスも検討

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実証実験に関するポスター


(1)相乗りタクシー「がんずぅ※1あいのりタクシー」の運行
まず、タクシー車両を利用して予約可能な相乗りサービスを、高齢者などの地域住民に提供する。観光面では、今後アンダーツーリズム※2を導入し、コロナ後の密を避けた少人数のグループでの穴場的なスポットを含めた周遊行動に対応する。地域住民と観光利用の個別ニーズに対応できる交通サービスの実現を目指す。
※1 がんずぅ:宮古島の方言で「元気」という意味
※2 これまでに注目されていなかった観光地を旅すること

(2)住民向け、島出身者への新たなサブスクリプションサービス
そのほかに、一括定額運賃によるサブスクリプションサービス、運賃クーポン、バスと相乗りワゴンサービスを組み合せたサブスクリプションサービス、みまもり家族運賃ギフトサービス、家族割、親子割サービスなどを今後検討し、提供する予定だ。

実証期間は、1月25日から3月15日までの午前10時から午後5時の間で実施する予定だ。乗車可能エリアは、沖縄県宮古島市平良地区の一部(中心部)とし、既存交通機関のビジネスを毀損(きそん)しないルートとして、交通弱者が便利と感じるルートを設定している。その他、自宅を乗降ポイントとして登録可能。
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乗車可能エリア



■期間内に販売する料金プランとサブスクリプションチケット

【1月25日から販売開始】
1. 1回宮古島市中心市内チケット
1回乗車可能で、500円
2. 1日乗り放題宮古島市中心市内チケット
1日乗り放題で、2,000円(中心市内以外は自宅登録箇所のみ)
3. 1か月乗り放題宮古島市中心市内チケット(運転免許証返納者のみ対象)
30日間乗り放題で、20,000円(中心市内以外は自宅登録箇所のみ。購入後、まるちくタクシー本社にて登録必須)

【2月1日から販売開始】
4. 1日チケット+宮古市総合博物館入場券
1日乗り放題と宮古島市総合博物館の入場券セットで、2,300円
5.1日チケット+体験工芸村チケット
1日乗り放題と体験工芸村の入場券セット、4,000円
6. 1日チケット+みゃーく商店天丼
1日乗り放題とみゃーく商店の天丼食事券セットで、3,500円

支払い方法は、現金かアプリ内のカード払いに対応する。予約は、高齢者などが問題無く利用できるよう、スマホアプリのほかに電話予約やKIOSK端末(後日提供予定)による予約も準備している(乗車予約は乗車予定日の3日前~30分前まで予約可能)。
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スマホアプリ利用イメージ


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