MONET、観光向けオンデマンドバスの実証行う 越前市・福井鉄道と連携
2020/2/17(月)
MONET Technologies株式会社(モネ・テクノロジーズ 以下、MONET)、と福井県越前市、福井鉄道株式会社の3者は、次世代モビリティサービスに係る連携協定を、2020年2月14日に締結した。外国人観光客の増加を見込み、オンデマンドシステムを活用したモビリティサービスの実証実験を行う方針だ。
越前市は、観光振興推進事業の一環で、2023年春に予定している北陸新幹線南越駅(仮称)の開業までに実施するべき取り組みを盛り込んだ「越前市観光振興プラン」を策定している。その具体的な取り組みとして、観光客の利便性向上を目的とした、二次交通の充実やインバウンド対策などの検討を進めているという。3者は、今回の協定に基いて連携しながら、観光振興や地域経済の活性化に向けて、次世代モビリティサービスを活用した取り組みを推進していく。MONETは今年1月に静岡県湖西市と企業向けシャトルバスや地域のコミュニティバスの連携などを盛り込んだ次世代モビリティサービスの連携協定を結んでおり、今年に入って具体的な連携協定を発表するのはこれが2例目。今回の福井県越前市・福井鉄道との連携は、観光客向けのオンデマンドサービスに関する検証が盛り込まれており、今年3月にはオンデマンドバスの試験運行を実施する予定だ。
■協定の概要
MONETのプレスリリースによると、協定の概要は以下の通り。1. 目的
次世代モビリティサービスに関する先進的な技術開発や実証実験を通して、誰もが安全で快適に移動できるまちづくりを推進する。2. 連携事項
(1)インバウンド事業を推進するための次世代モビリティサービスの実装に向けた実証実験の実施今後、日本での国際的なスポーツイベントの開催や、北陸新幹線南越駅(仮称)の開業が予定されていることに伴い、訪日外国人の来訪者数の増加が見込まれることから、市内の駅や宿泊施設、観光地を快適に移動できるオンデマンドシステムを活用したモビリティサービスの実証実験を行う。
(2)地域経済活性化に貢献する次世代モビリティサービスの検討
越前市に来訪する人が気軽に利用でき、市の観光消費の増加と産業の活性化につながる次世代モビリティサービスを検討する。
(3)その他、目的を達成するために必要と認める事項
観光だけでなく、高齢者の域内移動や買い物支援など、市民のニーズに適合した次世代モビリティサービスを検討する。