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西鉄インタビュー:「のるーと」サービス開始1年で見えた課題と未来

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2020/4/27(月)

ネクスト・モビリティ株式会社 代表取締役社長兼COO 田中昭彦氏

ネクスト・モビリティ株式会社 代表取締役社長兼COO 田中昭彦氏

西日本鉄道株式会社(以下、西鉄)はさまざまな企業と連携しながらMaaS事業を進めている。2018年11月にはトヨタ自動車と「my route(マイルート)」、2019年4月には三菱商事と福岡市東区の人工島「アイランドシティ」でAI活用型オンデマンドバス「のるーと」を始動した。

持続可能な公共交通ネットワークの構築と、移動課題の解決を目指して西鉄が取り組む、MaaS事業の今とこれからについて、西鉄バス事業の未来モビリティ部長であり、三菱商事と合弁で設立したネクスト・モビリティ株式会社で代表取締役社長兼COOを務める田中昭彦氏(以下、田中氏)に伺った。
(取材日:3月12日)
ーAI 活用型オンデマンドバス 「のるーと」とはー
2019年4月から福岡市東区の人工島「アイランドシティ」で開始した有料サービス実証。AI 活用型オンデマンドバスとは、乗客のリクエストに応じ、AI が効率的なルートを選びながら運行する乗り合いサービス。「のるーと」のバスは人工島のアイランドシティ地区とイオンモール香椎浜、千早駅間を運行しており、アイランドシティ内に61カ所(3月12日取材時時点)のミーティングポイント(乗降場所)を設けている。配車受付時間は6:00~22:00、運賃は大人1名200円~400円で、専用アプリ「のるーと」から配車予約する。

■順調な利用増、サービス開始1年で地域に浸透

ー「のるーと」が始まって1 年が経ちますが、進捗状況を教えてください。

田中氏:専用配車アプリのダウンロード数は累計7000 を超えて利用者数は順調に伸びています。

開始時はアイランドシティ〜イオン・千早駅だけでしたが、最近は御幸町もエリアに追加してミーティングポイントは46 箇所から61カ所まで増やしました。

バスは1台の予備車を含めて計5台配車しており、平日は4台を6人の運転手、土曜日は4台で5人、日曜日は3台で4人で運行しています。利用者数はスタート時は平日は1日あたり100人程度でしたが、今は約160人、2月12日にはこれまでで最多の259人の利用がありました。

3月は新型コロナウィルスの影響で減少しましたが、影響前には200人超えの日も出るようになりました。利用は男性と女性がほぼ半々で、アイランドシティ地区の開発に伴って増えることを期待しています。

トリップはアイランドシティから千早駅までが6割、イオンショッピングセンターまでが2割、アイランドシティ内の移動が2割弱なので、お出かけやラストワンマイルにご利用いただいているようです。

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