ボルボら、自動運転開発にNVIDIA DRIVEソリューション導入
2021/4/14(水)
NVIDIA は4月12日、ボルボ、アマゾンの関連会社で自動運転技術を開発するZoox、および上海汽車(以下、SAIC)などが、AIを活用した次世代の自律走行車の開発を支援する最新のNVIDIA DRIVETMソリューションを導入するを発表した。
ボルボは、 以前からNVIDIA DRIVEプラットフォームを使用した自動運転システムの開発を行っていた。今回は、NVIDIA DRIVE Orinを搭載した次世代モデルを構築し、NVIDIAとの過去数年間の密接な協力関係をさらに強化する。DRIVE Orinテクノロジーを活用した最初の自動車となる次世代のVolvo XC90は、来年公開する予定だ。Zooxは、都市部で日常的に走行することを想定して、専用のロボタクシーを発表した。この車両もNVIDIA DRIVEを活用し、双方向性機能を備えた最初のロボタクシーの1つだ。中国の大手MaaSプロバイダーDiDiも、自律走行テスト用車両すべてに NVIDIA DRIVEを採用すると発表した。これらのロボタクシー企業は、Pony.aiやAuto Xといった、既にNVIDIA DRIVEプラットフォーム上で開発を行っている企業のリストに加わることになる。
中国最大の自動車メーカーSAICは、「R」と「IM」という2つのEVブランドに先進のAI機能を搭載する準備を進めている。次世代車両の「R」には、NVIDIA DRIVE Orinを活用し、自動運転のための認識、センサー フュージョン、および予測をリアルタイムで行う、先進のR-Techインテリジェントアシスタントを搭載する予定だ。
アリババとのジョイントベンチャーであるウルトラプレミアム車の「IM」ブランドでは、NVIDIA DRIVE Orinを搭載した長距離対応のEVを提供し、セダンとSUVでは自律駐車や他の自動運転機能が備わる予定だ。セダンの受注は既に開始しており、SUVの受注は2022 年に開始する。
なお次世代の自動車、トラック、ロボタクシー、および新エネルギー車 (NEV)への採用が拡大しているのを受け、オートモーティブ関連企業からのNVIDIA DRIVEの受注高が今後6年間で80億ドル以上に達する見込みとなっているという。
■NVIDIAの創業者/CEOであるジェンスン・フアン(Jensen Huang)氏のコメント 「輸送業界はテクノロジー業界になりつつあります。驚異的な自律走行テクノロジーとAIテクノロジーが搭載されるだけではなく、自動車は、ソフトウェア主導型のサービスを提供する、プログラマブルなプラットフォームとなり、輸送のビジネスモデルが再構築されるでしょう。数々の採用決定は、NVIDIAが世界最大級の、最も影響力のある業界の1つと連携し、モビリティの未来に革新をもたらしていることを表しています。」