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電動アシスト付自転車が担うモビリティの未来 〜普及のカギは効率性だけではない〜 OGSホールディングス

2017/11/22(水)

電動アシスト付き自転車は、日常生活に完全に定着したといっていいでしょう。最近では主婦層の買い物をメインとしたファミリーユースはもちろん、ビジネスユースや休日のサイクリングにも用途を広げ、モビリティの一翼を担いつつあります。今後、電動アシスト付き自転車に求められる要素とは何なのでしょうか。創立60年超の歴史を誇る二輪車販売店・荻山商会とカルチュア・コンビニエンス・クラブのコラボレーションから生まれた電動アシスト付き自転車専門企業・OGSホールディングスを取材しました。

[LIGARE vol.31 (2017.1.31発行) より記事を再構成]


電動アシスト付き自転車も高付加価値の時代

OGSホールディングスが運営する「代官山モトベロ」は、「代官山T-SITE」の一角にあります。


 

同店は敷地内の独立した建物を一棟使用した、電動アシスト付自転車の専門店。店内には常時100台ほどが展示されており、ほとんどの自転車を試乗することができます。一般的な自転車店で見かける大手メーカーの製品も展示されていますが、販売の主軸となるのはプラスアルファの価値を付加した車両。カスタムも可能で、チャイルドシートを備えたシティサイクルにもちょっと手を加えれば魅力が増す、そんな事例を実際に目にすることができます。

そして目を見張るのは、流行のスポーツタイプサイクルの多さ。数万円ほどの入門車から数十万円レベルのハイスペック車まで取りそろえ、電動アシスト付き自転車の奥深さを感じさせます。こちらもカスタム可能で、なかにはここでしか販売されていない外国製の車両も。他人と同じものはおもしろくないというユーザーの嗜好を満たす、独自のラインアップです。

モトベロは代官山のほか、自由が丘、湘南、二子玉川にも店舗を展開。いずれも同様のコンセプトで、電動アシスト付き自転車の新たな魅力を発信し続けています。いわゆる高付加価値商品を中心とした店舗ですが、これはモトベロが電動アシスト付き自転車を単なる移動手段ではなく、楽しむ乗り物として捉えていることのあらわれです。

 

高付加価値化のはじまりはプレミアエイジ

代官山T-SITEは新形態の書店「代官山蔦屋書店」を核に、「プレミアエイジに向けた新たなライフスタイルの提案」をコンセプトとしてオープンした複合商業施設です。モトベロのラインアップは、そのコンセプトの具現化から生まれました。

 


 

プレミアエイジとは、年齢を重ねて人生経験を積み、時間やお金に余裕のある60歳前後の層を指します。感度が高くホンモノ志向で、求めるのは高いレベルのサービスや品質。それでいてアクティブで、新しいモノへの好奇心もチャレンジ精神も旺盛。代官山T-SITEの開発主体であるカルチュア・コンビニエンス・クラブ(以下、CCC)は、そんな嗜好を持つプレミアエイジに訴求できる商品として電動アシスト付き自転車に着目します。代官山T-SITE内に電動アシスト付き自転車の専門店を出店できれば、より訴求力が高まる。そこで白羽の矢が立ったのが、60年以上の歴史があり、電動アシスト付き自転車をはじめて日本に紹介したといわれている荻山商会でした。

 

ビジネスとパーソナルの2チャンネル展開

CCCと荻山商会は代官山T-SITEのオープンに向けて業務提携を開始し、2011年に株式会社モトベロを設立しました。12月には代官山T-SITE のオープンに合わせ「代官山モトベロ」を開店。2013年には荻山商会が運営する自転車店「サイクルショップオギヤマ」3店舗を吸収します。


 

同年、ビジネスユース向けに電動アシスト付き自転車の販売・メンテナンスを行う株式会社オギヤマサイクルと、両社を統括する株式会社OGSホールディングスを設立。主にパーソナルユースをメインターゲットとした実店舗を有するモトベロと、ビジネスユースを狙った無店舗販売のオギヤマサイクルという2チャンネル体制が確立されます。

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