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パネルディスカッション 「交通と物流事業者によるモビリティサービスの始まり」 リガーレセミナー 

2017/10/24(火)

左から:DeNA 田中 慎也 氏、ヤマト運輸 畠山 和生 氏、みちのりホールディングス 浅井 康太 氏、JTB 黒岩 隆之 氏

6月8日~9日、幕張メッセにて行われた「特装車とトレーラ展」の中で開催したLIGAREビジネスセミナー。第二部 「物流を変えるモビリティの新しいカタチ」では、DeNA、ヤマト運輸、みちのりホールディングス、JTBコーポレートセールスの各社の講演後にパネルディスカッションが行われた。
井上: セミナーでの話を踏まえて、各社での課題についてディスカッションしていただければと思います。

畠山: 世間を賑わせてしまっている再配は、一度でお客様に荷物をお届けしないといけないというのが課題です。荷物を受け取る側の層が一気に広がったので、ここのニーズをどう広げていくかというのも課題で、その一つの試みとして、ロボネコヤマトの取り組みを4月17日から実験を始めています。来年の3月31日までの1年間、十分に検証していきながら新しい試みをしていきたいと思っています。

田中: ロボネコヤマトでシステム領域や配車周りのシステムを作らせていただいています。物流は物流ならではのノウハウを使ったルーティングが必要です。実際にクルマを走らせてAIを使ったルーティングを行っているので、いかに無駄なく品質を担保しながらモノを運ぶかというシステムの部分のノウハウやデータを蓄積していくことが課題だと思っています。



浅井: 東北地方は人の流れと収入が減っているので、いかに売り上げを増やすかが大きな課題です。バス業界の運転手は約13万人ですが、実際に免許を持っている人は約120万人です。バスの運転手は拘束時間が長いので、貨客混載であれば、昼間だけドライバーをとして仕事をするなど、新しい働き方を提示できると思っています。

また、自動運転が始まるとバス業界はかなり大きな影響を受けます。例えば、自動運転のタクシーやバス、レンタカーはどう違うのか問われると答えは明確には出ません。ある地点から目的地まで運ぶのはモノでも人でもどちらでもいいのではないか、という世界になってきます。

今は垣根があって、法律というものでわけられているけれど、いずれ技術の進歩によってイノベーションが起きた時に、どのように協調させてもらうのかが課題だと思っています。

黒岩: 弊社はバス会社でもなくハードを持っているわけでも技術を持っているわけでもありません。組み合わせて商品化していくソフト産業です。今あるアイディアも、業者がついてきてくれないことには実現しません。

シェアリングエコノミーとして、今あるものを上手く活用しながら、生産性を上げて儲かる仕組みを作っていく提案をしていかないといけないので、そこが非常に難しいと感じています。

井上: 既存のサービスを繋ぎ合わせて、これまでにない仕組みや切り口で、新しいサービス・商品として販売されるそうすると、今度は既存の業者が困り始めるという問題もありますね。先ほど話題に出た労働力の問題は、どうでしょうか?

畠山: 宅配業界は2000年度くらいに成熟期に入ったと言われ、この3年で5%、10%といった伸び方をしています。そんな中、サービス利用時間の間に荷物が1度で渡せない問題が起きました。さらに中型免許の問題など、いろいろな問題が相まって、今働いている方の労働時間が延びました。

かつては20~40代の男性が主力でしたが、今は30~50代が主力で、女性や60代の男性、運転に興味がなかった20~30代の男性の雇用も増えており、雇用は明るくなってきています。

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