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パネルディスカッション 「交通と物流事業者によるモビリティサービスの始まり」 リガーレセミナー 

2017/10/24(火)



井上: ロボネコヤマトでは、労働面ではどうでしょうか?働きやすいとか、再配達が少ないなど、何か手応えはありますか?

田中: ロボネコヤマトは既存のヤマトのセールスドライバーではない方を雇っています。集配で使っている2トンのトラックより小さいワゴン車を使っていて、採用では、宅配とは異なる仕事で、作業も軽いし簡単ということで募集し、そもそも宅配をしようと思っていなかった人を採用しています。男女比は半々です。

移動時間予測やAI領域に入ってくると、人の運転によって全然時間が違うので、移動時間のバッファを持たせるということをしています。同じ経路でも10分の人、15分の人もいるので、標準化・基準化していく必要があります。運転支援システムの技術が上がれば、誰が運転しても同じ動きをするようになると思うので、技術の進歩とともに課題を解決しないといけないと思っています。

井上: JTBのツアーの実証実験のときのドライバーやタクシー会社の反応はどうでしたか?

黒岩: ドライバーやタクシー会社からの反応については、UIの使い方が課題に上がりましたが、一緒に乗った感想は、非常によかったです。呼ぶとすぐに来ますし、画面上でどこにクルマがあるかわかるし、非常に親和性が高かったと思います。

諏訪は公共交通機関がないに等しいので、タクシー移動で旅行ができるは便利です。定額なのでレンタカーを借りるよりも安いし、お酒が飲めるので酒蔵にもいけます。とても可能性を感じました。

井上: 既存のシステムや仕組みに、今までにないものを連携してニーズをカバーすることで、新しい芽が生まれるのかなと思います。今後の展望をお聞かせください。

畠山: 今後、各地域で人口が減っていくことに関しては、その地域での集配を確保しなければいけない時がくると思っています。ロボネコストアといって藤沢で買い物代行をしています。普段は出前をしていないレストランの商品を自宅に取り寄せることができます。

今まではお店から外に出なかった商品が今、街中を移動しています。キャリーバックも人と一緒に動いていたのが、別々に移動する時代です。地域によって動くものは違うけれど、ニーズをしっかり捉えて地域に貢献していければと思います。

田中: 人で不足という観点においては、中国では副業が当たり前で、仕事中でも副業が入ると本業を中断します。これからは、モノだけではなく、人のシェアリングが必要になります。ロボネコヤマトの発展形として人のシェアリングができればと考えています。

浅井: 貨客混載は単にバスに荷物積んで走っているだけではなくて、本質的には理想に必要な人や車両などのリソースを提供することだと思っています。

インターネットの通信の部分は、どの回線でも同じように、人とモノを運ぶのも一緒で、その上でどのようなサービスを提供するのかというのがヤマトさんの考えられているところだと思っています。

我々はインフラの役割に近いのかなと感じており、地域でそのような役割を担えるような会社に変わっていくということが先ほどの課題の答えかなと思っています。

黒岩:ラゲッジフリーは海外旅行者の9割の方が知りません。鎌倉の江ノ電は、観光客の荷物のせいで100人乗りのスペースに対して30人しか乗れない時もあるそうです。コスト増・機会損失にもつながるので、旅行商品という媒体の中でラゲッジフリーの商品があるということ周知していきたいと思っています。

観光立国を目指すのであれば、単純に今までのステークホルダーが儲かるだけじゃなくて、付随するサービス業者が儲かり、地域で雇用を生み、人口が少しでも増えるような仕組みにする必要があります。それを変えるのがIoTで、今日お話ししたサービスを一つのプラットフォームとして展開していければと思っています。

井上: 既存の事業を咀嚼して、ユーザーのニーズを取り入れながら、自分たちのリソースを踏まえて新しいビジネスモデルに変えていくことが必要になってくるのですね。今後は、それぞれのサービスがどんどん融合していくのではないでしょうか。本日はありがとうございました。
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