今回発表した新プロダクト「Demand Partner API」は、オンライン旅行代理店(以下、OTA)や航空会社がAPIに接続し、SmartRydeの空港送迎ネットワークにアクセスすることで、ホテルやフライトを販売する際に併せて空港送迎サービスの販売が可能になる。

新プロダクトにより、更なるサービスの向上と収益拡大を目指す。

■約4.5億円の資金調達完了

今回、調達した資金の目的は、コーポレートとビジネスチームの組織強化及びプロダクト開発に投資するためだ。さらに、このラウンドで参画した地方銀行やVC(ベンチャーキャピタル)の各社と連携、国内最大のOTAネットワークを活用しインバウンド集客を強化。

他にも、国内タクシー事業者様に対して売上だけでなく効率化やコスト削減など、新しい価値提供を目指していく。

また、資金調達の引受先は、NVC1号有限責任事業組合(NVenture Capital株式会社とNECキャピタルソリューション株式会社が共同運用するファンド)をリードインベスターとし、SMBCベンチャーキャピタル、山口キャピタル、広島ベンチャーキャピタル、しがぎん地方創生ＳＤファンド（クオンタムリープキャピタルパートナーズ株式会社）、いよぎんキャピタルの6者。第三者割当増資および株式会社日本政策金融公庫の資本性ローンにより資金調達をした。



なお、引受先各社からのコメントは以下の通り。

NVC1号有限責任事業組合
NVenture Capital株式会社 パートナー 鈴木 拓嗣 氏

大手を含む多様なOTAとの連携、旅行者が訪れる各地域のタクシー及びハイヤー会社との提携を急速に拡大させており、強靭な参入障壁を確立していることを高く評価し、また木村代表の若く熱いエネルギーに感銘し投資を実行いたしました。アフターコロナを迎えた世界各地における移動手段を提供するインフラとして、「SmartRyde」のニーズは今後も益々高まることと思います。

しがぎん地方創生SDファンド投資事業有限責任組合
クオンタムリープ・キャピタルパートナーズ株式会社 代表パートナー 小間 裕康 氏

SmartRyde社が世界で展開する良質なサービスは、コロナ後の旅行需要に対して大きな受け皿になります。また、今回発表の「Demand Partner API」をはじめ、ITを活用した取り組みは、グローバル企業との取引コストを抑え、地方と世界をつなぐ魅力的な仕組みなると確信しています。当社ネットワークを活用し、地方創生につながる高付加価値なサービスの充実にも協力していきたいと考えています。

SMBCベンチャーキャピタル株式会社 次長 金子 竜也 氏

前回ご出資以降、アフターコロナに向けて各国の出入国規制の対応が異なる等、激動の外部環境だったと思います。こうした中でも、現場から最適な情報を収集し、柔軟な意思決定を行うことによって成長を実現しているSmartRyde社の力強さを受け、今回追加でご出資させて頂きました。今後、インバウンド需要の回復等を追い風に更に飛躍し、業界をリードしていく存在になることを期待しております。

山口キャピタル株式会社 ディレクター 山口 亮太 氏

アフターコロナの人々の移動回復に備え、社内体制の強化やオペレーションシステムの開発等、事業拡大に向けて着実に取り組むSmartRyde社を応援するため、前回ラウンドに引続き、追加出資させて頂きました。全世界的に観光需要が回復しつつある今、同社が提供するサービスが世界中の人々の安全・快適な移動を支えていくことを期待しております。

株式会社広島ベンチャーキャピタル アソシエイト 友重 圭雅 氏

前回ラウンドに引き続き、追加出資をさせていだきました。コロナ禍においても成長を続け、期待通りのトラクションを積み上げることが出来ました。外部環境の好転はあるものの、グローバルでのリスクヘッジが出来ている体制だからこそ、上手く実績に繋ぎこめているものと思います。我々地元広島を中心に、観光コンテンツとの繋ぎこみを行っていき、地方経済へSmartRyde社がもたらす価値を共に体現していきたいと思います。

いよぎんキャピタル株式会社 投資部長 徳永 邦彦 氏

地元出身の若き起業家、木村さん率いるSmartRyde社に追加投資させていただきました。2021年の初回投資の当時、国内の旅行、交通業者が移動制限で苦しんでいる中、当社のトラクションは猛烈な勢いで伸び続けていました。当社が築いたグローバルなプラットフォームは、そのしなやかな性質で今後も当社の力強い成長を牽引していくと確信しております。