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タイヤの付加価値、モビリティサービスに生かす 住友ゴム「SENSING CORE」

2019/4/8(月)

「SENSING CORE」はドイツ・ハノーバーで開催されたタイヤテクノロジーエキスポ2019で「Tire Technology of the Year」を受賞した。 写真中央:オートモーティブシステム事業部 DWSビジネスチーム チームリーダー 川崎裕章氏

2017年5月に住友ゴム工業株式会社(以下、住友ゴム)が発表したタイヤ・センシング技術「SENSING CORE」。3月5日~7日にドイツ・ハノーバーで開催されたタイヤテクノロジーエキスポ2019において、優れた先進技術に贈られる「Tire Technology of the Year」を受賞した。追加のセンサーが不要で、唯一路面と接しているタイヤからの情報を取得できることから、カーシェアリングや自動運転車への応用など、多方面から注目を集めている。現在、タイヤから取得したデータを蓄積し、外部と共有することでドライバーへの警報やクルマの制御など、有益な利用方法について検討を進めている。

センサー不要のタイヤ・センシング技術

「SENSING CORE」はタイヤの回転信号をソフトウェアで解析することで、空気圧、荷重、路面状態などの情報を検知できるという技術。車輪速信号を解析することでタイヤの空気圧低下を検知するタイヤ空気圧低下警報装置(DWS:Deflation Warning System)が技術のベースとなっている。荷重の検知にはタイヤの振動現象を利用し、タイヤの接地している箇所としていない箇所でタイヤの半径に差が生まれることに着目。荷重の増加により生じた半径の差と振幅を前後・左右のタイヤで比較することで、各タイヤの荷重配分を推定している。路面情報の検知は、空気抵抗や転がり抵抗などの走行抵抗に対して、タイヤがスリップする現象を利用する。クルマから発生する力とスリップの度合いをタイヤの回転信号から解析し、路面の情報を検知する。

 

データの検知精度が向上

発表から約2年、検知機会や新たなアルゴリズムを追加し、データの精度を高めることで、警報や制御へ生かすための技術改良を進めている。オートモーティブシステム事業部 DWSビジネスチームの川崎裕章チームリーダーは、「カーブの多い市街地や山道でも検出して欲しいというリクエストが多かったので、検知する機会を増やしてきた。現在は、山道や上り下りのある道でも検知できる。下り道はアクセルワークがなく、旋回中は内外輪差ができる。いろいろな情報が入ってくる中で、不要な情報を取り除いて必要な情報だけを残すことが難しかった」と話す。あらゆる状況下でも正確なデータを取得できるように、アルゴリズムを増やすことで課題を克服してきた。


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