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トヨタ『チャレンジの先にある、自由なモビリティ社会を目指して』東京モーターショー2017

2017/12/13(水)


次に「Mobility for All」の実現におけるキーテクノロジーとして自動運転に言及した。ドライバーとクルマが助け合う「チーム」になるというトヨタ独自の考え方を反映した安全システムを紹介し、これを「モビリティ・チームメイト」と呼称した。2020年に高速道路、2020年代前半に一般道向けのシステムを投入するとのことである。

最後に「電動化」について触れ、EV量産化への取り組みや、全個体電池の開発について語った。EVが近い将来重要なソリューションになるとした一方で、燃料電池車による水素社会実現への強い意志もアピールし、その実例としてプレミアムFCVしての位置づけである「Fine-Comfort Ride」と、東京で運行するFCバス2台が進化したFCバスコンセプト「SORA」を紹介した。2020年の東京オリンピック・パラリンピックを重要なマイルストーンと位置付け、トヨタの考える「Mobility for All」の将来を紹介する機会をしたいとの意欲を示した。

ブリーフィング後にブース内に展示されていた小型モビリティ「TOYOTA Concept-愛i RIDE」について取材すると、2つのAIの技術を軸にした新しい時代の「愛車」であることが説明された。
1つはドライバーの状態を知る感情認識、そしてもう1つはSNS情報やGPSの行動履歴から傾向を抽出する嗜好推定である。「人を理解する」という切り口を大きな特徴としており、安全・安心や新しいfan to driveの提供を通じて、乗れば乗るほど人とクルマが相互に理解を深め、「愛車」になっていくというコンセプトである。2020年には公道での実証実験も行いたいとのことだ。

人とクルマとの関係性に新たな視点を提示する今回のコンセプトは、今後のモビリティ社会にも少なからず影響を与えそうだ。

TOYOTA Concept-愛i RIDE

TOYOTA Concept-愛i RIDE



 

TOYOTA Concept-愛i WALK

TOYOTA Concept-愛i WALK

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