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東急電鉄、JR東 観光型MaaS「Izuko」のサービス拡充へ フリーパスや空・海を追加したマルチモーダル経路検索など

2019/8/22(木)

「Izuko」を利用して乗車する様子

東京急行電鉄株式会社、東日本旅客鉄道株式会社、株式会社ジェイアール東日本企画は、国内外観光客が、鉄道、バス、AI オンデマンド乗合交通、レンタサイクルなどの交通機関を、スマートフォンで検索・予約・決済し、目的地までシームレスに移動できる2次交通統合型サービス「観光型MaaS」の実証実験(以下、本実証実験)を、2019年1月1日に伊豆エリアで開始した。その結果に基づき、2019年12月1日~2020年3月10日に、サービス内容を拡充した「Phase 2」の実証実験を行うと発表した。
2019年4月1日~6月30日まで実施した「Phase 1」では、静岡デスティネーションキャンペーンの好影響もあり、専用MaaSアプリケーション「Izuko」の認知が拡大し、ダウンロード数が当初6カ月間の目標値であった2万ダウンロードを、実証実験開始後57日目である5月27日に達成するなど、好調に推移した。一方、サービス内容や利用可能エリア、操作性などについて利用者ニーズに応えきれない面もあり、利用者やサービス提供施設に負荷をかけてしまうなど、多くの課題も浮き彫りになった。

「Phase 1」での課題を解決し、利用者だけでなく、交通事業者をはじめとする地域の人々により貢献できるサービスを検討した結果、「Phase 2」の実施に向け、以下の点を改善する。

「Phase 2」での主な改善項目

・デジタルフリーパス、デジタルパスのサービス内容拡充
デジタルフリーパス、デジタルパスの商品ラインナップを拡大する。デジタルフリーパスは、新たにJR伊東線(熱海駅~伊東駅)の区間や、熱海市内のバス乗り放題チケットなどを追加した4つの新商品を含め、6種類(Phase 1では2種類)に拡大する。観光施設入場券などとして利用できるデジタルパスは、熱海の「アカオハーブ&ローズガーデン」や下田ロープウェイなど5施設を加えた12種類(同7種類)と拡大する。そのほか、Phase 1から下田市街で運行しているオンデマンド交通もPhase 2ではデジタルパスに対応し、停留所を11ヶ所増設して、全27ヶ所で運用する。

・経路検索の機能拡充
鉄道とバスに加えて、飛行機や船舶での経路検索も可能になる。

・観光施設の運用負荷を軽減
デジタルパスを利用すると、「使用済み」表記にする機能や、リアルタイム集計を導入することで、不正防止や施設の精算作業支援などに繋がり、運用負担を軽減する。

「Izuko」サービス内容 新旧比較表

Phase 1 Phase 2
期間 2019年4月1日~6月30日 2019年12月1日~2020年3月10日
サービス名称 「Izuko」
対応言語 日本語・英語
経路検索機能 鉄道・バス 鉄道・バス・飛行機・船舶
デジタルチケット 【提示型】
デジタルフリーパス:2種
デジタルパス観光施設入場券:7種
【提示型】
デジタルフリーパス:6種
【「使用済み」機能追加型(不正防止型)】
デジタルパス観光施設入場券:12種
決済方法 クレジットカード
オンデマンド交通(下田市街) 【停留所】16ヶ所(無料試験運転)
※運休10日(本年4月29日~5月5日、5月17日~19日)
【停留所】27ヶ所(有料・デジタルパス対応)
※運休予定10日(本年12月27日~2020年1月5日)
 

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