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名古屋で始まるタクシーの新たな形 つばめタクシー×はこだて未来大学×NTTドコモ×未来シェア

2018/4/23(月)

つばめ交通協同組合代表理事長 天野清美氏

つばめタクシーグループは、公立大学法人公立はこだて未来大学、株式会社NTTドコモ、株式会社未来シェアと共同で、2018年2月7日つばめタクシー本社において、未来シェアが提供するSAVS(Smart Access Vehicle Service)を活用した「相乗りタクシー」の実証実験実施についての説明会を開催した。

[LIGARE vol.38 (2018.3.31発行) より記事を再構成]

株式会社未来シェア 代表取締役 松舘渉氏


タクシー業界が抱える課題

説明会でつばめ交通協同組合代表理事の天野清美氏が「今タクシーは大変人手不足で、稼働率が低下して最もタクシーに必要な利便性が損なわれつつある」と述べたように、全国的に少子高齢化が進み、タクシー業界もドライバーの高齢化やドライバー不足が問題視されている。今回の実証実験は単にユーザーに利便性を届けるだけでなく、限られた車両とドライバーでいかに効率的に人を運ぶのかということが焦点となっている。

名古屋交通圏タクシー活性化協議会会長 加藤博和氏(名古屋大学大学院教授)


未来シェアが提供する画期的な乗合いシステム

今回の実証実験で活用されるのが、未来シェアが提供する「SAVS(Smart Access Vehicle Service)」だ。SAVSとはタクシー(デマンド型)と路線バス(乗合い型)の長所を融合し、ルートを固定せず需要に応じて乗合い車両を走行させるシステム。スマートデバイス(IoT)とクラウドプラットフォームをベースとしたアプリケーションが通信し、人工知能(AI)がリアルタイムに車両の最適な走行ルートを決定する。この技術により、需要に即した乗合い車両の配車決定を完全自動(無人)で行うことが可能となる。未来シェアは本実験でSAVSを活用し、将来の住民の足を担う乗合い車両の実用性を確認する。限られた車両とドライバーのシェアによりエリア全体の交通最適化を図り、喫緊の課題解決を目指す考えだ。
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