WILLER、過疎地型MaaSの実証開始 京都府南山城村でデマンド交通など検証
2020/2/13(木)
WILLER株式会社(以下、WILLER)は、同社が提供しているMaaSアプリ「WILLERS」の利用可能エリアに、京都府南山城村を追加し、同エリアにおいて過疎地型MaaSの実証実験を2月13日から開始した。
南山城村は、三重県・滋賀県・奈良県に接する京都府最東端に位置し、府内で唯一の村だ。人口減少や少子高齢化を背景に交通事業者の撤退も過去に起きており、交通空白地帯の拡大、交通弱者の増大が課題をなっている。今回の過疎地型MaaSの実証実験は、京都府と南山城村がトヨタ・モビリティ基金の助成※を受けて実施する新たな交通サービスを含めた公共交通再編の社会実験と合わせ、国土交通省の新モビリティサービス推進事業として、2月13日から3月31日まで行うもの。
※トヨタ・モビリティ基金「地域に合った移動の仕組み作り」活動資金助成事業(参考 WILLERプレスリリースより)
■MaaSアプリ「WILLERS」の主な機能
(1)ルート検索JR関西本線、相楽東部広域バス、村営バス、月ヶ瀬ニュータウン線が対象となっている。
(2)予約(および交通サービスの種類)
交通サービスについては、デマンド交通(2種類)と、定時定路線で運行する月ヶ瀬ニュータウン線があり、いずれの場合でもアプリから予約可能。
・デマンド交通:道の駅・やまなみホールとJR木津駅を結ぶ村外移動サービスと、村内を自由に乗降できる村内移動サービスの2種類
・月ヶ瀬ニュータウン線:月ヶ瀬ニュータウンと道の駅・JR月ケ瀬口駅を定時定路線で結ぶ
デマンド交通は2/14から、月ヶ瀬ニュータウン線は2/18からそれぞれ開始する。実証期間中はいずれも無料で利用できる。
(3)デジタルチケット
予約したチケットをアプリ上で表示するもので、乗車時に提示する。