Yahoo!カーナビ、Mapbox社のシステム採用で視認性や使い勝手を改善
2020/6/26(金)
ヤフー株式会社(以下、ヤフー)は、同社が運営する無料カーナビアプリ「Yahoo!カーナビ」(iOS版、Android版)の地図表示システムをリニューアルしたことを発表した。Mapbox社が開発するシステムに変更したことで地図の柔軟なデザインが可能となり、地図の視認性や使い勝手が向上したという
Mapbox社は、デジタル地図情報サービスの開発基盤を提供する企業。世界地図、リアルタイムの交通情報、位置検索そしてナビゲーションサービスを、データ提供手段であるAPI(アプリケーションプログラムインターフェース)とデータ利用手段を開発するためのSDK(ソフトウェア開発キット)を通じて提供している。今回ヤフーは、Mapbox社製サービスの導入により、視認性と使い勝手を向上させたとしている。
道路を見やすくするため建物を非表示としたほか、主要道路の配色や夜間時の高速道路の色、コントラスト比の改善を図った。コンビニエンスストアやガソリンスタンドなど、ドライバーに需要のあるスポットアイコンについても改善した。
また、一本指のタッチ動作での拡大・縮小を可能にしたほか、用途に合わせた「プランニングモード」「ドライブモード」の2種類の地図を用意。さらに、アプリケーション自体の起動時間を従来比約80%へと改善した。
ヤフーはこのデザインについて、利用者約8,000人へアンケート調査を実施。7割以上のユーザーが、「(従来の案内画面より)見やすい」と回答したという。
これまでヤフーは「Yahoo! MAP」アプリやWeb版「Yahoo!地図」でもMapbox社のシステムを導入した実績があり、今回のリニューアルで両社の連携はスマホ向けのカーナビアプリにも拡大した。