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横須賀市・京急・ドコモ「AI運行バス」の実証実験開始 地域の商業・医療と連携する全国初の取り組み

2019/12/4(水)

横須賀市と京浜急行電鉄株式会社(以下、京急電鉄)と株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)と、横須賀市の逸見地区およびその周辺で、2019年12月9日~2020年2月24日の期間に、住民の移動手段としてオンデマンド乗合交通「AI運行バス®」を運行する。地域の商業施設や医療施設で使われるシステムと連携して「AI運行バス」を運行するのは全国初の取り組みとなる。
横須賀市は、人口減少や高齢化という背景の下、移動に関するさまざまな問題に直面している。そのような中、産官学が一体となって社会課題の解決や地域活性化を進めるヨコスカ×スマートモビリティ・チャレンジを展開している。

その取り組み※1の一環として、横須賀市内においてバス路線がないエリアの1つである逸見地区およびその周辺に住む住民を対象に、新たな交通手段として「AI運行バス」を運行し、医療施設や商業施設、健康増進施設などを連携させることにより、住民の利便性向上と健康増進、社会保障費抑制や地域経済活性化をめざした実証実験を開始する。

また、国家公務員共済組合連合会横須賀共済病院(以下、横須賀共済病院)と協力して、電子カルテシステムと「AI運行バス」のシステムを連携。病院予約の前日リマインド通知と連携したAI運行バスの予約ができる。これにより、通院忘れの防止や、通院時における交通の利便性向上による確実な来院をめざす。

さらに、株式会社京急ストア(以下、京急ストア)と協力し、管理栄養士監修の健康レシピ※2などを利用者に合わせてAIが提案するスマートフォンアプリ「FitFood®」※3と、「AI運行バス」のアプリを連携することで、必要な食材の購入のために、地域内の「京急ストアFHaB湘南池上店」へ来店する意向をもつ利用者数を把握する。また、同店舗で開催される管理栄養士による健康イベント※2などのイベント情報の通知や、来店時に使えるAI運行バス乗車クーポンの提供で来店者数の推移を検証するとともに、外出機会の創出を促す。

今回の「AI運行バス」は、京急中央交通株式会社が有料運行し、京急線の駅や京浜急行バス株式会社のバス停付近への乗降ポイントの設置による基幹交通とのスムーズな接続も実現する。また、決済手段として、公共交通で広く利用されている交通系ICカードの利用も期間途中から開始する予定だ。

ドコモでは、日本版MaaSを「移動に関する社会課題を解決するもの」と位置付けており、全世代がスマートフォンを利用しやすい環境の整備が必要であると捉えている。そこで、住民へのスマートフォン教室の開催や、ドコモショップ横須賀店に「AI運行バス」の乗降ポイントを設置する。スマートフォンからの配車予約については、運行開始直後に特別な運賃割引を設けて、スマートフォンの利用促進を図る。

また、これらの取り組みは、2019年6月18日に、国土交通省、経済産業省による「スマートモビリティチャレンジ」プロジェクトにおける経済産業省のパイロット地域分析事業の一つに採択された。

横須賀市、京急電鉄、ドコモは、横須賀市民の日常生活における移動課題の解決と健康社会の実現をめざすとともに、この事例を日本全国に展開できるよう、検証を進めていく。
※1 横須賀市と京急電鉄とドコモで2019年1月24日に締結した「スマートモビリティ等を活用したまちづくりに関する連携協定」の取り組みの一つとして実施。※2 株式会社フェリスゲートが提供する健康レシピおよび健康イベント。

※3 株式会社AIVICKが提供する、人の好みを理解し食提案を行うスマートフォンのアプリケーション。

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