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【車内でハンズフリーのWeb会議】セレンスとマイクロソフトが協業発表

2022/9/21(水)

自動車業界向けにAI技術を提供するCerence Inc.(以下、セレンス)は、マイクロソフトと協業することをアメリカ本社のリリースで明かした。両社の協業により、Microsoft Azure Communication Servicesでセレンスの会話型AI対応の車載アシスタントが利用可能となり、移動中の車内でもTeamsなどをハンズフリーで操作できるようになる。

セレンスの発表によると、両社の協業によって「会議への参加と退出」「ミーティングのスケジュール照会」「会議リマインダ通知の受信」「会議の参加者とのチャット」「会議中のメモ作成」「電話から車内へ/車内から電話へ、会議の転送」といった機能が音声コマンドで可能になる。

現時点ではサービス開始には至っておらず、OEMなどと共にサービスの始動に向けて開発を進めている段階だという。日本での導入について尋ねると、「日本語でのサービス対応についてはお客様(OEMなど)のご要望次第となり、ご要望を頂ければ今後対応する予定です」との回答だった。

リモートワークなど場所を問わず働ける環境作りが各所で進む中、ハンズフリーでこれらの機能が使えるようになれば、社用車などで移動するビジネスパーソンにとって生産性の向上にもつながる。今後、どのような形でサービスが実装され、展開が進んでいくのか注目だ。

■セレンス CEO ステファン・オルトマン(Stefan Ortmanns)氏のコメント
日々、お客様はさまざまなサービスやプラットフォームに触れる広範なデジタルライフを過ごしていますが、仕事の生産性分野において、マイクロソフトは紛れもなくマーケットリーダーの一社です。同社のツール機能を搭載したセレンスの自動車アシスタントのパワフルな音声対話機能は、ドライバーのデジタルライフの仕事領域を車内にまで拡張し、運転中の安全性と生産性を高め、どこにいても仕事の効率を最大化します。

■マイクロソフト オートモーティブ モビリティトランスポーテーション ゼネラルマネージャー サンジェイ・ラビ(Sanjay Ravi)氏のコメント
企業と社員がニューノーマルに順応していく中で、当社のコミュニケーションおよび生産性ツールはハイブリッドな仕事環境で重要なものになっています。セレンスのより安全な音声ファーストのエンゲージメントは、場所を問わない働き方の進化と移行に不可欠なものです。

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