Hacobuら、バースにおける作業効率向上サービス開発
2023/11/29(水)
株式会社Hacobu(以下、Hacobu)らは11月27日、エッジAI技術の活用により、物流倉庫の荷物積み降ろし場(バース)における作業効率向上を実現するサービス開発を発表した。2023年11月より提供開始している。
同サービスは、ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社(以下、SSS)、Hacobu、および株式会社レスターエレクトロニクス(以下、レスター)の3社で開発したものだ。運送トラックによる荷物積み降ろし場の利用実績の取得や作業時間の計測を自動化することにより、ドライバーの不要な待ち時間および倉庫内従業員の作業時間の短縮に寄与する。また、同サービスは、SSSのエッジAIセンシングプラットフォーム「AITRIOS(アイトリオス)」と、Hacobuの提供するトラック予約受付サービス「MOVO Berth(ムーボ・バース)」、レスターが開発したトラックのナンバープレート検知/認識結果と予約情報との照合判定を行うアプリケーションを組み合わせ、システム統合することで実現している。
さらに、3社は、三井倉庫サプライチェーンソリューション株式会社(以下、MSCS)からの課題提起と解決に向けた要件を共に作り上げ、千葉拠点で実証実験を実施。同拠点は、2023年11月より正式にサービス導入している。なお、3社は、今後さまざまな荷主や物流・運送企業への展開を目指し、業界全体の効率的かつ持続的な物流オペレーションの構築を後押ししていく。
■MSCS 上級執行役員 芳賀丈治氏のコメント
当社は、お客様のサプライチェーンの変化対応や最適化に資する物流ソリューションの提供に取り組んでおります。業界でも一早く物流の2024年問題に対応するため、荷待ち時間/荷役作業にかかる時間の把握を、導入展開が容易なSSSのAITRIOSとHacobuのMOVO Berthとのデータ連携で自動化を行います。
千葉県市川市の拠点8バース分で導入し、ドライバーの働き方改革に繋がる、荷物の積み降ろし時間の実績分析を通じて、待機時間の削減や、荷積み/荷卸しの庫内作業の準備、人員配置の最適化など業務プロセスの効率化を図って参ります。
また、マニュアル管理工数の削減により約3.0百万円/年程度のコスト削減が可能と考えております。弊社MSCSは物流DXを通じた競争力ある物流ソリューションを荷主へ提供していきます。