小田急、「小田急MaaSアプリ」の開発を開始
2018/12/13(木)
小田急電鉄と、ヴァル研究所、タイムズ24、ドコモ・バイクシェア、WHILLの5社は、12月12日、小田急電鉄が目指す「小田急MaaS」の実現に向けて、システム開発やデータ連携、サービスの検討を相互に連携・協力することについて合意した。
小田急電鉄は、4者との合意に基づき、「小田急MaaSアプリ」(仮称)の開発を開始。アプリでは、ヴァル研究所の検索エンジンと連携し、小田急グループの鉄道やバスなどの交通データのほか、タイムズ24のカーシェアリングサービスの所在地や車両空き情報などのデータ表示、ドコモ・バイクシェアのサイクルポートの所在地や自転車貸出可能台数などのデータ表示を可能にする。また、公共交通機関を降りた後のラストワンマイルの移動手段として、パーソナルモビリティ(次世代型電動車椅子)WHILLとの連携も行う予定。他にも、2019年末までに、アプリを用いて、箱根エリアと新百合ヶ丘・町田エリアで、利用者のニーズを確認する実証実験を実施。実証実験では、各エリアの交通サービスの情報提供のほか、小田急グループの商業施設などとも連携して、おすすめ店舗や割引優待を提供するなど、公共交通機関の利用とともに商業施設などの利用促進も目指す。
「小田急MaaS」は、小田急グループが保有する多様な交通サービスや生活サービスを、パートナーと連携しながらシームレスに連動させて、1つのサービスとして利用者に提供するもの。アプリを通じて、目的地までの移動や楽しみ方の提案、飲食や宿泊などの予約・決済までを一括して提供するネットワークの構築を目指している。