観光型MaaS取り組みまとめ【2021年8月~2022年8月】
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2022/9/22(木)
日本各地で観光とMaaSを結び付けた取り組みが進んでいる。モビリティ関連業者だけではなく、各自治体や観光協会が協力したり、参画したりすることも少なくない。当記事では、2021年8月~2022年8月の観光型MaaSに関する取り組みについてまとめる。
なお、2020年~2021年8月の観光型MaaSに関する取り組みは、以下でまとめている。株式会社ゼンリン(以下、ゼンリン)
ゼンリン、ニッポンレンタカーサービス株式会社、東京センチュリー株式会社の3社は、長崎県長崎市での観光型MaaSの実証実験において協業を開始した。さらに、ゼンリンは、旅の計画から公共交通・観光施設・体験アクティビティの電子チケットの購入までができる長崎市初の観光型MaaSアプリ「STLOCAL(ストローカル)」の提供を開始した。2022年3月16日付のプレスリリースで明かしている。今回の協業では、同市野母崎(のもざき)をはじめとする、「郊外エリアの魅力ある観光スポットへの移動の利便性向上」と「旅行者の観光エリア周遊活性化」を推進するため、レンタカーを活用。
また、「STLOCAL」は、長崎市の中心地から郊外までの「とっておきの過ごし方」コンテンツや、交通機関および観光施設等のチケットが購入・利用できるサービスを提供する。サービスの利用に応じて付与されるポイントと商品の交換や移動履歴の管理が可能だ。
さらに、「STLOCAL」は、先行して公開している観光情報Webサイトと、スマートフォンアプリを連携する。まち歩きを楽しむためマイクロエリアコンテンツ(地域が持つ地形・歴史・文化情報)をストーリーとしてつなぎ提供することで、地域に観光客が訪れ、周遊する仕組みを提供する。
長崎県交通局(以下、長崎県営バス)、長崎ペンギン水族館、およびゼンリンら3者は、「STLOCAL」にてバスの往復乗車券と長崎ペンギン水族館の観覧券がセットになった格安チケットを発売した。2022年7月19日付のプレスリリースで明かしている。
今回の取り組みの目的は、長崎市の観光消費向上、および公共交通の利用促進だ。また、「STLOCAL」では、まち歩きやスタンプラリーを通じてためたポイントをプレゼントに交換できるサービスも実施している。
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