出光興産とスマートスキャン、広島空港でスマート脳ドック実施へ
2022/6/28(火)
出光興産株式会社(以下、出光興産)、スマートスキャン株式会社(以下、スマートスキャン)、広島国際空港株式会社(以下、広島国際空港)は、広島空港において車両に搭載したMRIによる脳健診サービス「スマート脳ドック」(有料)を展開する。6月23日付のプレスリリースで明かした。
出光興産は、デジタル技術・データを活用した業態変革・新規ビジネスモデルの創出を目指している。そして、全国約6200カ所のサービスステーションを基点とした次世代モビリティ&コミュニティに関するサービス・ソリューションの提供を推進中だ。この取り組みのコンセプトは、サービスステーションを「地域固有の課題に対してさまざまなサービスを必要な時、必要な場所に機動的に提供できる」拠点、すなわち「スマートよろずや」とすることだ。これまでにも、各種サービス展開に知見を持つ他社や地方自治体との協働などを通じ、展開している。「スマート脳ドック」は、スマートスキャンが提供する脳健診サービスだ。出光興産とスマートスキャンは、MRIを搭載した車両を用いることで既存の脳ドック設備の立地から離れた地域でも、短時間かつ比較的低額(従来の一般的な脳ドックサービスの半額程度)で脳ドックを受診できる取り組みを進めている。2022年4月から5月にかけ山口県山陽小野田市内の出光興産系列のサービスステーション(ガソリンスタンド)において期間限定でサービスを展開した。
今回の取り組みでは、空港内駐車場に車両を設置し、空港を訪れる人全員が手軽に受診できる機会を創出する。「スマート脳ドック」サービスを実施するのは、全国の空港で今回が初の事例だ。
また、今回の取り組みは、6月23日から7月20日までの期間限定で実施する。受診対象者は6月30日までは広島空港関係者のみだが、7月1日からは、事前に予約の上、誰でも受診できる。また、脳ドックを受診した人や空港を訪れた人には、株式会社ユカシカドが展開する栄養状況可視化・パーソナライズドサプリメントの提供サービスを特別価格で提供する。
なお、出光興産は、今回のサービス展開において、地域との共生を広島国際空港と協働し、ヘルスケアを軸とした「スマートよろずや」の新たなフィールドを展開する。そして、空港を中心とした臨空広域都市圏の活性化を目指すと述べている。