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BOSCH、CES2019に出展 オンデマンドシャトルのコンセプト車両を展示

2018/12/18(火)


テクノロジーの進化:電動化と自動化

ボッシュの電動アクスルドライブは、都市を走り抜けるシャトルの効率性を大きく高めながら、低コスト化も可能になる。ボッシュのコンビニエンスチャージング(Convenience Charging)サービスは、バッテリーの残量がどれくらい保つか、どこで車両を充電すべきかを把握している。また、現在のバッテリーの充電状態やヒーターとエアコンが消費しているエネルギー量といった車両情報を渋滞予測や天気予報などの環境データに結び付け、車両の航続距離をきわめて正確に予測できる。さらにコンビニエンスチャージングは最適な充電ステーションを見つけ、それを事前に予約することも可能。

ドライバーレスの電動シャトルはほぼエミッションフリーであるだけではなく、安全な輸送手段を利用者に提供できる。ボッシュは自動化に関する製品として、レーダー、カメラ、超音波センサー、ブレーキコントロールシステム、パワーステアリングなどを開発・製造している。ボッシュの路面状況予測サービスは、予測される周辺環境の状況を自動運転車両に前もって通知することができる。これにより車両は走行中に最大限の安全性を常に確保できるように、必要に応じて走行スタイルを調整することが可能。また、ボッシュロードシグニチャーは、自動運転車両が車線内の自らの位置をセンチメートル単位で正確に把握できるようにする地図ベースの自車位置特定サービスで、自動運転シャトルの安全性に欠かせない技術だ。

全体イメージ

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快適なインテリア

ボッシュは乗客4名分のスペースを提供するよう、コンセプト車両のインテリアをデザインしている。レッグルームと快適性を確保するため、乗客は向かい合って座る構造だ。インフォテインメントは各乗客が個別に、またはグループで使用可能なスクリーン上に提供される。たとえば、家族で週末に出かけるときに一緒に映画を見たり、同僚と職場へ向かう途中にプレゼンテーションを検討したりすることができる。ボッシュのネットワーク化テクノロジーで、車載Wi-Fiを利用してスマートフォンをシームレスにインフォテインメントシステムに統合することも可能だ。ボッシュの コンシェルジュサービスはシャトルを利用者のパーソナルアシスタントのように利用することができる。シャトルは利用可能なあらゆる種類の情報を使い、お勧めコンテンツ、予約、天気予報、旅行のアドバイスなどをいつでも乗客に提供することができる。決済はボッシュのePaymentサービスで行うことが可能。

保守および管理業務

ボッシュのカメラベースの車内用システムには、電話やハンドバッグなど忘れ物の確認機能が搭載されている。乗客が何かを忘れている場合、シャトルはスマートフォン経由でその人に直接通知する。さらにカメラは車内のクリーニングを必要とするかどうかも検知して、その場合すぐに必要な手配を行うことができる。また、ボッシュの OTAアップデートサービスは、ドライバーレスな自動運転シャトルのソフトウェアバージョンが最新かどうかを判定することができる。このサービスはソフトウェアのアップデートが利用可能になると即座に検知し、車両において安全かつ確実にアップデートを実行する。予測診断は車両に搭載されたセンサーによって主要コンポーネントの状態を監視し、故障が実際に発生する前にシャトルに知らせることができるので、シャトルが修理工場へ自走するための十分な時間が確保できる。これにより車両が急に故障することがなくなり、運用者にもメリットがある。将来、ボッシュはデータクラウドと予測診断からの最新情報を総合ネットワーク化プラットフォームに蓄積していく予定。車両メーカーとシャトルサービス運用者はフリートの状態を常に把握し、シャトルをいつでも使用可能な状態にしておくことができる。キーレスアクセスシステム、外界とのネットワーク接続、またソフトウェアアップデートについては、ボッシュ子会社のESCRYPTのセキュリティソリューションがセキュリティを担う。
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