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世代を越えて支えあう、自立した集落を目指して ~知り合い同士の乗り合いサービス~ 「あいあい自動車」

2016/7/31(日)


自動車は優れたコミュニケーションツール

――なぜ自動車にフォーカスしたのですか?

現在、介護施設の入所には要介護「3」以上という条件があります。要介護「3」は「食べる」、「排泄する」、「歩く」のいずれかに人の手がないと生活が成り立たないというレベルです。要介護「3」には達していないけれど、家での日常生活において困っている方は多くいます。在宅で生活する上で「医療機関とスーパーに行けること」は必須です。そのためには移動手段を拡充しないといけません。
また、移動だけではなく、地域包括ケアシステムの中で互助推進をしていくのも我々の目的です。自動車はコミュニティ作りのツールとして非常に優れています。クルマの中でのコミュニケーションは地域の絆を育てる有効な手段です。

集落で支えあって欲しい

――ライドシェアとは異なるのでしょうか?

できれば集落の中で支えあって欲しいという思いがあります。“知らない人同士”をつないで労働力を提供するライドシェアではなく、地域コミュニティの中の“知っている人同士”でコミュニケーションを深めることを目的にしています。

各自治体・地域で自立性を保っていただくことを前提に、ITやシステムを住民の方に提供することで地域をより良くするお手伝いをすることがわれわれの役割です。現在「あいあい自動車」を導入している地域の方より「あいあい自動車はリクルートさんのものではない。私たちがやっている私たちの事業です」というお言葉をいただいています。

 

世代を越えて、それぞれの住民ができること

――自動車以外のサービスは考えられていますか?

移動問題を解決しながら、高齢者を地域が支える仕組みを作り、今後は簡単な調理や家事支援など、高齢者の方々が在宅で生活できるためのサービスを増やしていきます。買い物をしてもらったり、子供の面倒をみてもらったり、お母さんのような存在で若い世代を支えてもらいます。例えば、高校生の子供がいるお母さんだったら、早起きしてお弁当を作ってくれるおばあちゃんがいると楽ですよね。世代を越えて全ての住民が支えあう、これらの関係を目指すために、まずは移動問題から着手しています。

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