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クルマをつなぐ デジタルビジネス・プラットフォーム SAP「Vehicle Insights」(1/2)

2016/5/31(火)



 

HCPによるデジタルビジネス・プラットフォーム

Vehicle InsightsとVehicles Networkは、クラウド型プラットフォームであるHCPの機能を利用して、SAP自身がソリューションとして構築したものです。HCPを活用する利点として、「SPEED」「COST」「POWER」「OPENNESS」が挙げられていました。特に、インメモリ方式であるHCPにより、大量のセンサーから得られる膨大なデータをリアルタイムに分析できる「POWER」が大きな特徴となっています。

Vehicle Insights

続いて、松尾氏より、Vehicle Insightsの説明がありました。これは、「Insight」という名前の通り、センサーから取得したデータを分析し洞察する、HCP上で稼働するソフトウェアです。自動車だけに限らず、フォークリフト、農機具、電車などのビークルから得られる、位置情報や速度、走行の経路などのデータを分析することを目的としています。SAP社内でも、フリート車両の管理に運用しているとのことです。

また、Vehicle Insightsの最初の活用例として、バス危険運転検知システムの例が紹介されました。バスの車両情報をもとに、運行状況を可視化し、急ブレーキや蛇行運転などの危険運転が行われていないか監視することができます。また、事業者だけでなく、乗客やその家族、宿泊先のホテルなどさまざまなステークホルダーを巻き込み、家族が今どこにいるのか、バスが予定通り運行しているか確認するといった幅広い活用が可能になります。単純にセンサー情報を可視化するだけでなく、それを取り巻くビジネスネットワークを含めた新しいサービスをつくりだすことが重要だと松尾氏は述べます。

 

Vehicle Insightsを活用した事例の一つ、バス危険運転検地システムの概要


上図:バス危険運転システムの位置付け。Vehicle Insightsをもとに構築している 下図:実際の画面。赤いアイコンは居眠り運転、危険運転を、黄色いアイコンは視界不良と降雪を表している


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