クルマをつなぐ デジタルビジネス・プラットフォーム SAP「Vehicle Insights」(2/2)
2016/5/31(火)
─今までやりたいと思っていても自社開発では難しかったものが、HCPで手軽にできるようになるのですか。
そうですね。コンセプトとしては、Vehicle Insightsを使うことで、いろいろな機能を安くつくれるようになるというものです。固有の要件を受け入れたさまざまな機能を開発できるようになると思います。例えば小さいバス会社などでは、デジタコを利用して多様なデータを取るのではなく、スマホをバスの車内に置き、その位置情報や加速度のデータを取得して、最低限の見える化をするということも可能になります。─このようなサービスをつくっていく上で、逆に課題と感じることはありますか。
SAP側で考えている機能と、実際に顧客が求めている機能に、まだギャップがあると思っています。そのギャップを埋めて、顧客が求める機能を取り込んでつくり上げていくことを継続的にやっていかなければなりません。そこで、まずはパイロットとして使用していただいて、9月の一般出荷のときにぜひ有償で買っていただくという話につながればよいと考えています。また、OEMでは既存のシステムを持っている企業がたくさんあります。欲しい機能がなかったとしても、既存のシステムを否定することはなかなかできません。そこに、いかに受け入れてもらうかが課題となっています。
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