─自動運転の分野に参入することは考えていませんか。

Vehicle Insightsは自動運転と相性がよいと思います。クルマに人が乗っていないので、事業者はクルマが今どこを走っていて正常に走行しているのか気になると思います。まずそこを可視化することができ、その先のサービスにつながればいいとは思います。しかし、レベル4の完全自動運転や、2020年までにサービス化するという目標をしっかりと定めた自動運転とどう関わっていくかはまだわかりません。もっとライトな用途の自動運転や、パイロット的な実証実験の取り組みを一緒にしていきたいと考えています。

自動車にもIoTの波が到来し、コネクテッドカーが流行しつつある中、Vehicle Insighsを利用してリアルタイムな車両情報分析が可能になり、Vehicles Networkでは情報を活用した新たなサービスへの展望が開けそうです。さらには、自動車業界を飛び出し、観光や日常生活、その他の産業と連携した、サービスが現れることも期待できます。SAPの今後の動向に期待が高まります。