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オンデマンド交通を中心とした東伊豆町の社会実験、うさぎ企画が結果発表

2024/1/30(火)

INAZUMA_SHUTTLE車両外観(写真左)、旧稲取幼稚園でのスマホ教室(写真右)

合同会社うさぎ企画は1月29日、静岡県東伊豆町(以下、東伊豆町)と実施した伊豆稲取駅3キロ圏を対象としたオンデマンド交通を中心とした社会実験の結果を発表した。
同実験は、伊豆稲取駅3キロ圏を対象としたオンデマンド交通を中心とした社会実験だ。2023年11月1日~2023年12月27日に実施している。さらに、オンデマンド交通により、さまざまな交流拠点を停留所として組み込み、交流イベントを開催している。


実験結果としては、57日間の乗客数は297名(1日平均5.2名)となった。利用割合は、地元利用が46%、観光客・ビジネス客など町外利用が54%という結果だった。また、オンデマンド交通の地元利用の3割強は、停留所として設定した「エンゼルリゾート伊豆稲取」等に居住する移住者だった。さらに、移動制約を抱えていた地元高齢者のリピーターも獲得でき、「買い物や外出の足としてありがたい、継続して運行してほしい」という声や、「停留所が自宅近くにあれば利用したかった」といった意見もあったという。

くわえて、配車予約については、全体の7割強がLINE経由での予約であり、シニア層の予約数も少なからずあったとのことだ。さらに、同社は、この実験期間中に、「東伊豆町LINE」の登録者が約200名増えるなど、役場職員の減少傾向を受けた行政DX化の素地を作ることにも貢献している。一方、交流イベントのについては、町民からの強い要望により、実験終了後も継続開催されることとなっている。

なお、同社は、新たな停留所の設置、予約アプリの機能性、駅を活用した観光客のさらなる取り組みなど改善点も多く見つけたという。今回の実験で得られた知見や課題を踏まえた今後の展開については、東伊豆町が検討した上で、改めて発表する予定だと述べている。

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