ティアフォーら5社、5G自動運転タクシーの実証へ 西新宿スマートシティ推進
2020/10/12(月)
ティアフォー、Mobility Technologies(以下、MoT)、損害保険ジャパン (以下、損保ジャパン)、KDDI、アイサンテクノロジーの5社は、一般社団法人新宿副都心エリア環境改善委員会(以下、環境改善委員会)※1 と「西新宿地区のスマートシティ化推進に向けた連携協定」を締結した。
これら5社は、環境改善委員会による次世代モビリティ実証実験企画において、自動運転タクシーのサービス実証を行う。実証には、5Gを活用し、自動運転システムを導入したJPN TAXI※2車両を使用し、公道走行を行う。
実証実験は、11月5日から8日にかけて行う。運転席無人の遠隔型自動走行※3と、ドライバー乗車の非遠隔型自動走行の2通りを検証する。なお、無人運転は実証初日の5日のみ行う。発着地は、東京都庁周辺の京王プラザホテル、KDDI新宿ビル、新宿中央公園(水の広場)など(詳細は下図)。通信手段は5G通信のほか、5G通信とLTE通信との混合も検証する。これら5社は、環境改善委員会による次世代モビリティ実証実験企画において、自動運転タクシーのサービス実証を行う。実証には、5Gを活用し、自動運転システムを導入したJPN TAXI※2車両を使用し、公道走行を行う。
※1 西新宿地区全体での取組みによる課題解決や都市間競争力の向上を目指し、2010年6月に発足。
※2 JPN TAXI:トヨタ自動車が販売するタクシー用車両
※3 KDDI新宿ビル (車外) にいる遠隔監視・操作者が、遠隔型自動運転システムを用いて実験車両を監視 (モニター) または操作して走行させる
そのほか、期間中の11月6日から11月8日は、事前に専用サイトで予約した人の中から抽選で、車両の試乗に招待するとのこと。当選者は、無料で、乗車地と降車地指定のもと、自動運転車両へ乗車可能。また、実証には、荏原交通株式会社、帝都自動車交通株式会社、日本交通株式会社、日の丸交通株式会社の4社がオブザーバーとして参加し、自動運転技術を活用したビジネスモデルの構築等に関するアドバイスを行う。
今回の実証実験では、KDDI新宿ビル (車外) にいる遠隔監視・操作者が、遠隔型自動運転システムを用いて実験車両を監視 (モニター) または操作して走行。
■新たなモビリティを西新宿スマートシティの実現に
ティアフォー、MoT、損保ジャパン、KDDI、アイサンテクノロジーら5社は、将来の自動運転タクシーの事業化に向けて昨年11月に協業体制を構築し、これまでユニバーサルデザイン仕様のJPN TAXI車両に自動運転システムを導入するなど、公道での実証実験を行うための準備を進めてきた。今後は、実証実験の成果を活用し、公共交通の担い手不足や交通弱者への対応といった社会課題を解決するための手段として、自動運転タクシーの事業化に向けてタクシー事業者との連携を深めながら、取り組みを進めていくとのこと。一方で、環境改善委員会は、東京都とも連携した官民連携によるまちづくりを進めており、2020年9月には、最先端デジタル技術による地域の課題解決を図るため、スマートシティ・タスクフォースを立ち上げた。今後は、西新宿のスマート化を目指す取り組みの一環として、5社と連携しつつ移動に関する課題解決法を検証する。また、自動運転をはじめとする次世代モビリティが、域内の新たな交通システムとなるための取り組みを進める方針だ。
(当記事に掲載した画像はいずれもKDDIのプレスリリースより抜粋)